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慶弔の包み

贈答品の包みを開くとき、お祝いなど慶事の品物と、お供えや香典返しの品など弔事の品物とで、包み方が違うのに気付いたことはありますか?金封を包むとき、慶事と弔事でふくさの包み方が違うように、品物の包み方も慶弔では逆になっているのです。たとえば奉書紙をかけるときの合わせは、慶事では右側が上に、弔事では左側が上になります。お金を包むときも、本来は慶弔では包み方が逆ですが、現在、市販されている金封は同じ折り方になっていて、包み終えたときの裏側の重ねだけを逆にするようになっています。もともとは生きている人と区別するために死者には左前に着物を着せるという風習が、様々なことに及び、包み方にもこのような作法が及んだのでしょう。最近はポケットタイプの金封ふくさもあり便利になっています。

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